「ニュースみた?」
今朝、嫁に起こされた。
涙目の嫁。
何のことなのかさっぱりだったが、嫁の顔から良いニュースではないことはわかる。
「何かあった?」
寝ぼけながら聞くと
次の一言で一気に目が覚めた。
「コービーが・・」
「亡くなったって・・・」
は・・・
頭は真っ白。
笑えない冗談だな
体が勝手に動き出し、携帯を手に取りtwitterを開く。
目に映るのは、信じられない情報ばかり。
しばらく携帯とにらめっこ
ツイートは次から次へと更新されていく。
ヘリコプターの墜落。
涙を流している選手やHCの映像。
各界のアスリートからの追悼ツイート。
24秒と8秒バイオレーションから始まる異様な試合。
色んな情報が入ってくる。
リビングに行き、テレビをつける
日本人アナウンサーの声から聞かされるコービー・ブライアントのニュース。
普通なら嬉しくなるNBAのニュースだが、今日は違った。
実感が沸々と湧いてきた。
私の人生の支えである偉大な人が亡くなった。

私がコービ・ブライアントを知ったのは、ジョーダン最後のオールスター。
当時、ミニバス真っ只中の私は、マイケル・ジョーダンの名前しか知らなかった。
応援していたジョーダンが、クラッチシュートを沈めた時は、ものすごく興奮したのは今でも覚えている。

そのまま試合が終わっていれば、ジョーダンがヒーローで終わっていたはずなのに
一人の若僧がフリースローをもらって、試合を振り出しに戻す。

名前を知ったと同時に、コービーが嫌いになった。
しかし、小中高とバスケをしていた私の耳には、コービーと言う名前は嫌でも入ってきた。
豪快なプレイ

華麗なプレイ

勝利への執念

ジョーダンの花道を台無しにした最悪の第一印象だったが、コービーのプレイを観ていると、いつの間にかファンになっていた。
コービーのプレイやルーティーン、仕草を真似ようと何度もyoutubeを観た






孤軍奮闘し、孤立していた時期

人間離れの81得点

シャック抜きでの2連覇


ケガに苦しんだ時期


引退試合で60点

引退後

後輩たちのプレイを笑顔で観ているコービーをもっと見たかった。
プレイ中には観られない引退後のコービーの満面の笑みをもっと見たかった。
指導者として、もっともっと多くの選手を育ててほしかった。
コービー一筋で人生の半分以上を歩んできた私にとって心に大きなキズ。
アキレス腱断裂の大怪我を負ったときでさえ、涙が止まらなかった。
亡くなったって・・・・
今日一日、何も手がつかず。
ジョーダンの全盛期をリアルタイムで観ていない私にとって、マイケル・ジョーダンはコービーであり、ヒーローです。
引退前にプレイを観れたことは、一生の宝物。
人生の支えであるコービーは心の師でもあります。
これからも変わることはないでしょう。
ありがとうございました。
こころよりご冥福をお祈りいたします。
両親と同レベルで私の永遠のMVPです。